東京・中野区では、地球温暖化を防ぐための施策として、2011年7月より「中野区地球温暖化防止条例」を施行。同区では、家庭や事務所・店舗などからのCO2排出量が全体の約3/4を占めていることから、この部分の排出量を抑制するべく次の4つの対策を掲げ、区民や事業者に対して呼びかけています。
①住宅・事務所などの断熱性を高めましょう。
②再生可能エネルギーを利用した設備、省エネ性能の高い家電製品を選びましょう。
③環境に配慮した製品・サービスを選びましょう。
④自動車の利用に配慮し、購入時はCO2排出量の少ないものを選びましょう。
中野区は、こうした区民・事業者の取り組みをサポートする制度があります。環境マネジメントシステムの運用で自らCO2排出削減を進めつつ、区民や事業者の環境活動を支援する「なかのエコポイント」「省エネ診断」などを実施しています。
中野区のユニークな施策の中に「なかのエコポイント」制度があります。これは区民・事業者の様々な環境活動に対してポイントを交付する仕組み。ポイントは区内共通商品券やプリペイドカードなどと交換することができます。 「なかのエコポイント」は、区民が電気・都市ガスの使用量を減らしたり(エコチャレンジ)、中野区主催の環境イベントに参加することによってもらえます。
2014年5月からは、「エコマーク」を集めてポイントをもらうこともできるようになりました。エコマーク商品を購入した際、エコマーク部分を切り取り、所定の用紙に貼り付けて貯めていきます(エコマークが切り取れない商品については、所定の用紙に商品名や型番などを記入することも可能)。これは全国でも類を見ない「エコマーク」とポイント制度の連動です。
このように中野区には区と区民・事業者がお互いに協力し合いながら楽しく環境活動を行えるアイディアがあります。今後の中野区に注目です!
株式会社ファイン刊「グリーンステーション」カタログ2015年度版より