エコマークアワード

エコマークアワード2015

「エコマークアワード2015」受賞者が決定しました。
表彰式は2016年2月24日、東京ウィメンズプラザにて行います。

金賞

サラヤ株式会社・東京サラヤ株式会社

洗剤の詰め替え容器で25年間エコマーク取得!
~詰め替えパックの継続採用と環境負荷低減の取組み~

<選考委員会評価コメント>
サラヤ株式会社・東京サラヤ株式会社は、1982年にいち早く洗剤の詰め替え容器を導入し、1991年にはエコマーク認定を取得した。長年にわたり詰め替え容器のマーケット拡大に取り組んでおり、"詰め替え"という環境に配慮したライフスタイルの普及に大きな足跡を残している。主力商品の原料に目を向け、パーム油の認証制度普及や熱帯雨林の保護などの地球規模の環境保全活動を推進し、その成果を商品の開発やブランディングに活かしている。次世代への環境教育や倫理的消費の普及活動にも積極的である。詰め替え容器のほか、リターナブル容器や未利用繊維を使用したふきんなど多様な商品でエコマーク認定を取得しており、エコマークを製品パッケージに表示して積極的にアピールしている点も高く評価された。

銀賞

株式会社オオハシ

プラスチック製敷板「リピーボード」

<選考委員会評価コメント>
電力会社が回収した使用済みの電線やケーブルを回収し、被覆材をリサイクルして製造されるプラスチック製の敷板を開発した。従来は建設現場やイベント会場では鉄製の敷板を使用されていたが、用途に応じて「リピーボード」を使用することで、軽量化による輸送時の二酸化炭素排出量も削減できる。廃材を100%活用し、高付加価値化した優れたエコプロダクトであり、市場のニーズをうまく取り込みながら環境負荷低減に貢献している。さらに名刺やパンフレットにエコマークを表示するなど、ビジネス展開における差別化にエコマークを活用している。トラックで通る時の音が小さくなる工夫や、使用後に製品を回収する仕組みなど、弛まぬ企業努力と商品の独自性も高評価を得た。

銀賞

昭和電工株式会社

プラスチック製容器包装のリサイクルによるアンモニア製造プロセス

<選考委員会評価コメント>
消費者が分別・排出したプラスチック製容器包装を、高効率でアンモニアなどの化学製品にリサイクルするプロセスであり、革新的な技術と環境負荷低減効果が高く評価された。製造されるアンモニアなどは企業間で取引される商品(BtoB)であるが、消費者の資源回収への協力が、化学的な工程を経て新たな素材の製造に結びついていることを年間約2,000人にのぼる工場見学の受け入れなどを通じて積極的に広報しており、分別の意義と資源循環の大切さを社会に発信し続けている。今回の表彰対象は、エコマーク初の"製造プロセス認定"であり、優れた環境技術を消費者に伝える手段としてエコマークが活用されている。BtoBと消費者を結びつける新たなコミュニケーションの形としても高く評価された。

銅賞

川上産業株式会社

∞プチ

<選考委員会評価コメント>
川上産業株式会社は、通常一度の使用で廃棄されるプチプチ®(包装用気泡緩衝材)を回収して、再度プチプチ®にリサイクルする仕組みを構築している。引越・運送業者、建築メーカー、家電メーカーでの利用状況などをリサーチの上、地域ごとに、商品の回収→再生→製品化→使用というネットワーキングに取り組み、地産地消のリサイクルのループを確立している。また、通常、有色の廃プラスチックは有効的にマテリアルリサイクルされることが少ないなか、リサイクルの発想を変えることで、そのままの色を活かして製品開発を進めており、資源循環の優良事例として広く推奨したい取り組みである点が評価された。

銅賞

株式会社関東

歯ブラシを丸ごと捨てる時代は終わりました
エコ歯ブラシ「セグエ」

<選考委員会評価コメント>
株式会社関東は、ブラシ部分を交換し、持ち手部分は長く使用することを目的とした歯ブラシを製造している。毎日使用する歯ブラシを環境配慮商品に替えることは、ライフスタイルの見直しや環境への関心を高めることに寄与するものである。また、消費者が日常において環境配慮を意識するきかっけとなるものとして期待される。交換部分を小さくするためのアイデアと、創意工夫を重ねた努力を高く評価したい。商品パッケージにエコマークを大きく表示しており、エコマークを活用して環境配慮商品の普及に取り組む姿勢がうかがえる。

銅賞

株式会社PFU

イメージスキャナScanSnapシリーズ、fiシリーズの普及・活用推進による環境負荷低減の取組み

<選考委員会評価コメント>
イメージスキャナScanSnapシリーズ、fiシリーズは、2014年5月に制定された基準で新たに認定対象となったスキャナでの第1号認定商品である。企業として、主力商品であるイメージスキャナの環境配慮を通じて社会に貢献することを方針に掲げ、いち早く海外の国際エネルギースタープログラムやアメリカEPEATなどの環境基準を満たすことにチャレンジするなど、飽くなきエコデザインへの追求と着実な進化が高く評価された。さらに、これらの環境配慮した製品づくりの集大成としてエコマークを取得し、幅広い機種で展開。エコマークを自社の環境配慮のアピールに活用し、製品カタログやウェブサイトでの表示、イベントでの展示などを通して認知度向上に努めている。

銅賞

株式会社山下工芸

自然で自然を支える箸プロジェクト

<選考委員会評価コメント>
大分県にて、放置された竹林の竹や資源として活用されず廃棄物となる間伐材を有効活用し、森林資源の浪費や放置竹林の拡大を防ぐ「間伐材・放置竹林グリーンプロジェクト」を展開している。プロジェクトの一環として、放置竹林の竹を使った箸にてエコマーク認定を取得し、エコマークの認知度向上に務めている。プロジェクト商品1点購入につき1円を環境保護団体等への寄付する活動や、商品の検品・梱包における社会福祉施設との協業などによりソーシャルビジネスを推進しており、環境配慮の取り組みを社会的な貢献へとつなげている。環境配慮商品を選択することで消費者が社会的に貢献できるコーズマーケティングの好事例である。

プロダクト・オブ・ザ・イヤー 

太陽熱利用ガスふろ給湯暖房システム XFシリーズ [認定番号:14 154 001]

(株式会社ノーリツ)

<選考委員会評価コメント>
XFシリーズは、太陽の熱エネルギーとガスを組み合わせた、床暖房、風呂給湯も可能な高機能タイプの太陽熱利用システムである。コンパクトで軽量なソーラーパネルとスリムなデザインの貯湯タンクにより、狭小な場所でも設置が可能なサイズを実現。高効率95%のエコジョーズを補助熱源として内蔵し湯切れを起こさず使用ができるだけでなく、太陽熱を床暖房に利用することも設定できるなど、高い環境配慮性能を有している。また、太陽熱モニターでCO2削減量や集熱量のグラフを表示し、普段の生活における消費者の省エネに対する意識の向上に貢献している。さらに、従来給湯機に比べCO2を約3割削減できるだけでなく、一般社団法人ソーラーシステム振興協会による優良ソーラーシステム認証、鉛などのRoHS指令の対象有害物質の規制もクリアした様々な環境配慮がなされている商品として高く評価された。

エコマークアワード2015概要

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