グリーン購入法とエコマーク
グリーン購入法とは
環境に配慮した製品やサービス(環境物品等)の調達を推進するための法律。(2000年制定)(以下、グリーン購入法)
- 国が、重点的に調達を推進する環境物品等の種類(特定調達品目)とその【判断の基準】(調達基準)を定めている
- 国、地方公共団体、公的機関等は、「判断の基準」を満たす環境物品等を調達する
- 調達を容易にするため、エコマークなどの環境ラベルが活用されている
特定調達品目 22分野287品目
(2023年12月現在)
- 紙類
- 文具類
- オフィス家具等
- 画像機器等
- 電子計算機等
- オフィス機器等
- 移動電話等
- 家電製品
- エアコンディショナー等
- 温水器等
- 照明
- 自動車等
- 消火器
- 制服・作業服等
- インテリア・寝装寝具
- 作業手袋
- その他繊維製品
- 設備
- 災害備蓄用品
- 公共工事
- 役務
- ごみ袋等
参考:環境省ホームページ
どうすれば「グリーン購入法適合」になるの?
物品等(=貴社製品/サービス)が特定調達品目に該当している
【判断の基準】に適合していることを確認
物品等が「グリーン購入法適合」であることを示すには、以下の方法があります
- 事業者自らが、提供する物品等が判断の基準に適合していることを宣言し、必要な情報(エビデンス等)を提供する(cf:グリーン購入法第12条)
- 【判断の基準】と同等以上の基準を設定している環境ラベル(エコマーク等)を取得する
グリーン購入法適合!!
グリーン購入法とエコマーク
グリーン購入法とエコマークはどう違う?
グリーン購入法 | エコマーク | |
開始年 | 2001年施行(2000年制定) | 1989年 |
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概要 | 環境省が所管する法律「グリーン購入法」に 基づき、環境に配慮した製品やサービス (環境物品等)の調達を推進 |
(公財)日本環境協会が運営する任意の環境ラベル制度 *グリーン購入法に基づく制度ではない |
対象分野 (基準) |
22分野287品目 (2023年12月現在) |
74商品類型 (2024年5月現在) |
適合判断 | 事業者自らの判断・自己宣言 (事業者は、適合の根拠となる情報の提供等が求められる) |
(公財)日本環境協会による第三者認証 |
エコマークがグリーン購入法で活用される理由
①グリーン購入法の適合判断が簡単!
- グリーン購入法の【判断の基準】より厳しい基準(上位互換)
- 第三者機関である(公財)日本環境協会が審査・認定
エコマーク商品・サービスは、
グリーン購入法適合
※一部、対応していない分野・品目があります(詳しくは対比表をご覧ください)。
②グリーン購入法適合商品を見つけやすい!!
- エコマーク認定商品・サービスは50,000以上 & 認知度は80%以上
- 各インターネット通販サイトで製品毎にエコマークが表示
エコマーク認定商品の情報確認、購入
各種ECサイト等にてエコマークでの検索が可能
- ASKUL
- AXEL
- カウネット
- 価格.com
- Green Station+
- JOINTEX
- smartoffice
- smartschool
- スマート介護
- Meiban On Line
- モノタロウ
- ほか
エコマーク認定取得が【判断の基準】の選択肢の一つに
グリーン購入法の22分野287品目のうち、10分野108品目については「エコマーク認定基準を満たすこと」が【判断の基準】の選択肢に記載されています。
●「エコマーク認定基準を満たすこと」が【判断の基準】の選択肢に記載されている10分野
文具類、オフィス家具等、プロジェクタ、カートリッジ等(トナーカートリッジ、インクカートリッジ)、シュレッダー、ランプ(電球形LEDランプ)、消化器、制服・作業服等、ベッド(ベッドフレーム)、庁舎管理等(清掃)、ごみ袋等(プラスチック製ごみ袋)
出典:環境省「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(令和5(2023)年2月)
(1)品目及び判断の基準等
プラスチック製ごみ袋 | 【判断の基準】 ○次のいずれかの要件を満たすこと。 ①次のア若しくはイのいずれかの要件並びにウ及びエの要件を満たすこと。 ア.バイオマスプラスチックであって環境負荷低減効果が確認されたものが、プラスチック重量の 25%以上使用されていること。 イ.再生プラスチックがプラスチック重量の 40%以上使用されていること。 ウ.上記ア又はイに関する情報が表示されていること。 エ.プラスチックの添加物として充填剤を使用しないこと。 ②エコマーク認定基準を満たすこと又は同等のものであること。 |
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- エコマーク認定製品であれば、グリーン購入法適合であることがより明確に!!
- 難しい環境基準を理解しなくても、調達する側も適合条件が分かりやすい!!
エコマーク等の環境ラベルを活用したグリーン調達の優良事例
函館市(エコマークアワード2019 優秀賞受賞)
より分かりやすく、かつ実効性のある「グリーン購入推進ガイドライン」の作成
- 【判断の基準】を文章ではなく、エコマーク等の環境ラベルで表現
- 難しい環境基準を理解しなくても、エコマークを参照することで、簡単に適合商品の調達が可能に
出典:函館市「函館市グリーン購入推進ガイドライン」(令和6年(2024年)4月)
函館市の取り組みはこちら
参考資料
オンラインセミナー「いまさら聞けないグリーン購入法の基本 ~エコマークとの関連・活用~」(2024年5月29日)
<発表資料>
「グリーン購入法とエコマーク」 公益財団法人日本環境協会 エコマーク事務局
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