エコマークアワード

エコマークアワード2010

エコマークアワードは、財団法人日本環境協会が2010年度に創設した表彰制度です。
表彰式は、エコマークコミュニケーションフォーラム(2011年2月2日、東京ウィメンズプラザ)にて行われました。 記念すべき第1回となる「エコマークアワード2010」受賞者は以下の通りです。

エコマークアワード2010受賞者
エコマークアワード2010受賞者

金賞

株式会社エフピコ

エフピコ方式による「トレーtoトレー」のリサイクル

<選考委員会評価コメント>
消費者、スーパーマーケット、包装問屋と協力して食品トレーの回収を行い、それをリサイクルしてトレーを製造する「トレーtoトレー」の循環型リサイクルシステムを構築しています。トレー自体にエコマークを表示することで、エコマークを広く消費者に普及させるとともに、消費者に回収・リサイクルを根付かせた功績は大きいと考えられます。現在では全国約7,800までに回収拠点が拡がり、この取り組みによるCO2排出抑制の効果を定量的に評価して約3万トンの削減と試算しています(2009年度)。また、リサイクル以外にも薄肉化、軽量化などのトレーの省資源化にも積極的に取り組んでいます。さらに、これらの取り組みをわかりやすく伝えるために、累計30万人を超える工場見学者の受け入れや外部講演などでエコマークやトレーのリサイクルシステムの普及を継続的に行っています。
(1991年エコマーク認定取得)

銀賞

味の素ゼネラルフーヅ株式会社

エコマークを活用した「AGF 袋入り詰め替えタイプ」商品の環境イメージ向上の取り組み

<選考委員会評価コメント>
インスタントコーヒーの詰め替え用の袋でエコマーク認定を取得し、テレビコマーシャル「つめかえ用なら、ついてなくっちゃ、エコマーク」をはじめとして、新聞広告など消費者とコミュニケーションできる機会を最大限に利用し、積極的にエコマークの認知度向上に取り組んでいます。エコマーク認定商品を単独で販売するだけでなく、インスタントコーヒーの容器と詰め替え用の袋をペアにして「詰め替えお試しセット」として販売し、詰め替え用の袋を継続的に使っ てもらえるようにキャンペーンを行うなどエコマークの商品普及に努めています。上記の取り組みだけではなく、サプライチェーン全体での環境の取り組みを積極的に進めています。
(2009年エコマーク認定取得)

銀賞

株式会社エコリカ

使用済みインクカートリッジのリユース・リサイクル事業について

<選考委員会評価コメント>
家庭用インクジェットプリンタ用のカートリッジの回収・リユース(再使用)のシステムを確立し、同社の全てのインクカートリッジがエコマーク認定を受けています。家電量販店をはじめ、全国6,000箇所以上に回収ボックスを設置するほか、広告、販促物、カタログ、パッケージ、全てにエコマークを掲載する等して、消費者に「回収・リユース」を認知させた功績は大きく、「使用済みインクカートリッジをゴミにしない」リユースシステムの構築によって、環境負荷削減とビジネスを両立させた取り組みです。また、消費者とのコミュニケーションを積極的に行っています。
(2005年エコマーク認定取得)

銀賞

コクヨS&T株式会社

コクヨS&T(株)におけるエコマーク認定商品拡大のあゆみ

<選考委員会評価コメント>
文具は、こどもから大人まで日常生活で必ず使用する商品です。文具業界の中で、いち早くエコに取り組み、これまで継続的にエコマーク認定取得しており(2010年12月現在、約120商品、約1,400品番の認定品を保有)、文具商品の環境配慮を一般消費者、組織購買者に浸透させ、グリーン調達に与えた影響はきわめて大きいです。また、エコマークへの取り組みの継続性に加え、製品開発とエコマークがリンクしており、現在では自社の全商品がエコ商品となるように製品開発を進めています。
(1990年エコマーク認定取得)

銀賞

株式会社チクマ

循環型社会~低炭素社会形成に向けたエコマーク認定商品の普及とISO環境ラベル商品の販売

<選考委員会評価コメント>
ペットボトルをリサイクルした制服の販売にいち早く取り組みました。制服のリサイクルシステムの普及推進、業界初の広域認定取得、エコリーフ、カーボンフットプリントなどの取り組み等、繊維業界を環境面でリードしてきました。近年では、環境シンポジウムの開催、エコ対応コストの負担、環境負荷削減効果の見える化、エコマークを活用した顧客への積極的なコミュニケーションを行っています。
(1997年エコマーク認定取得)

奨励賞

株式会社おぎそ

リサイクル高強度磁器食器の製造・販売事業

<選考委員会評価コメント>
全国の学校などから給食用の廃食器を回収し、再度、強化磁器食器を製造して、こども達に資源の循環を体感させるとともに、食器にエコマークを表示して普及啓発をはかっています。また、学校、教育委員会等の教育現場などとも連携した、ユニークな環境教育活動を行っています。
(2005年エコマーク認定取得)

奨励賞

キヤノンマーケティングジャパン株式会社

お客さまとともに取り組むライフサイクル全体での環境負荷低減活動

<選考委員会評価コメント>
お客さまとともに取り組むライフサイクル全体での環境負荷低減活動 複写機、プリンタ、カートリッジ等の多くの商品でエコマーク認定を取得しています。顧客と直接接点のある販売会社の特性を活かして、webサイトを通じて消費者に向けて、「ライフサイクル全体での環境負荷削減」の様々な取り組みを展開しています。また、情報発信だけでなく、使用済み商品の回収促進と社会貢献を結びつけ、環境活動の見える化にも努力しています。
(1990年エコマーク認定取得)

奨励賞

全国漁業協同組合連合会

貝殻の有効利用で漁業者と共に豊かな里海づくり~貝殻人工魚礁JFシェルナース~

<選考委員会評価コメント>
廃棄物として大量に発生する牡蠣やホタテなどの貝殻を利用して作られた人工魚礁(魚のすみか)で、海洋建設(株)*がエコマーク認定を取得しています。全国漁業協同組合連合会は、海洋建設(株)と漁業者と協力し、本製品の製造を行うとともに、魚礁の効果調査・環境保全活動などを行っています。また、勉強会や環境イベントなどでの草の根的な取り組みや啓蒙活動、港湾整備事業等に幅広く貢献しています。
*2007年エコマーク認定取得)

奨励賞

株式会社丸山製作所

消火器のエコマーク再生消火薬剤使用

<選考委員会評価コメント>
再生消火薬剤を使用した消火器を先駆けて開発し、エコマークに対して商品類型「消火器」を提案しました。現在消火器への再生消火薬剤の使用は業界全体に拡がっており、グリーン購入法でも特定調達品目として取り上げられています。また業界全体での広域認定制度の取得に繋がる契機を作る役割を果たしました。
(2003年エコマーク認定取得)

エコマークアワード2010概要