「エコマークアワード2012」受賞者が決定しました。
表彰式は「エコマークコミュニケーションフォーラム」(2月6日、東京ウィメンズプラザにて開催)にて行われました。
エコマークアワード2012受賞者
おもちゃ初のエコマーク認定!
未来を担う子どもたちへ、おもちゃを通じたエコマーク普及の取り組み
<選考委員会評価コメント>
同社の看板商品である鉄道玩具「プラレール」において、試行錯誤を重ねた開発努力の結果、おもちゃの分野では難しかったエコマークの基準(再生プラスチックの使用など)をクリアし、おもちゃで初めてのエコマーク認定を取得した。商品開発においては発売から53 年間で一度 も変更したことのないレール色を「エコを連想させる色」に変更したり、エコマークや再生プラスチックの使用をパッケージに表示したりするなど商品の受容性を高める工夫を凝らし、販売促進にも大きく成功している点が高く評価できる。また、「プラレール」の購入や使用を通じて親子が環境について考えるきっかけを与えるとともに、リサイクルの過程を学べるイベントプログラム等を実施するなど、"楽しい"工夫を凝らしたコミュニケーション活動を積極的に展開している。子供たちのエコへの興味や理解を深めるうえで、大いに教育効果が期待できる点も高く評価された。
(2012年エコマーク認定取得)
廃食油リサイクル石けんシステムの構築とエコマーク認定商品のリサイクル 石けんの普及
<選考委員会評価コメント>
2002年から廃食油の回収・リサイクルシステムの構築に取り組み、精製加工する油脂メーカーとの共同研究で原料となる高純度の脂肪酸を抽出、その原料を用いて一般の石けんと比べても遜色のない高品質のリサイクル石けんを製造している。その石けんは全国の小中学校約2,000校や100社以上の企業に納入され、着実にリサイクルの輪を広げている。とりわけ、小学校ではNPOとの協働による環境授業にも力を入れている(2011年度:7校428名)。また、ウェブサイトやメディアでエコマークを上手に活用し、商品の販売促進にも大きく成功している。こうした取り組みによる環境教育効果や社会的波及効果が高く評価された。
(2011年エコマーク認定取得)
「気づけばエコ」環境に優しい新たな交通手段
<選考委員会評価コメント>
全国のタイムズ駐車場で展開するカーシェアリング「タイムズプラス」において、エコマーク認定を取得した。カーシェアリングは、「借りる」という新しい車の利用方法を提案し、消費者行動に影響を与えることができる優れた取り組みであり、同社の高い市場シェアはこの普及に大きく貢献するものである。また、さらなる普及推進に向け、同社の強みである駐車場を活用した積極的なPR活動や、消費者の認知を高めることを目指した車両配備計画などを展開しており、今後、市場に与えるであろうインパクトの大きさにも非常に期待できる。同社駐車場へのLED照明やEV充電設備の導入や、地方自治体等と連携したEV車両の導入など本業における先進的な環境配慮を行っている点も優れている。
(2012年エコマーク認定取得)
ライフサイクル全体での環境負荷低減活動
カラー複合機 コニカミノルタbizhub Cシリーズ(bizhub C754,C654,C554など)
<選考委員会評価コメント>
環境のトップランナーを目指し、2050年に向けた長期ビジョンを掲げ全社を挙げて活動しており、意欲的な目標にチャレンジする姿勢が高く評価できる。プロダクツ認定制度やマーケティング活動など独自の取り組みにより、着実に前進を続けている。主力製品である複合機の製品開発における取り組みも素晴らしく、全製品がエコマーク認定を取得することを前提としたうえで、さらなる省エネ性能の向上、資源の有効活用、物流等の効率化など、あらゆる切り口から環境負荷低減を目指している。
(2000年エコマーク認定取得)
水平リサイクルタイルカーペット ECOSタイルカーペットシリーズの開発と普及
<選考委員会評価コメント>
使用済みタイルカーペットから新品タイルカーペットへの水平リサイクルを積極的に進め、これらの原料を使用したタイルカーペットを現在、220アイテムまでに拡げている。「顧客のエコ意識に関わらず、手にとった製品がエコプロダクトとなる」という製品開発の思想は高く評価できる。また、再生材料の配合割合を業界最高水準の7割まで高めるなど環境性能を大きく引き上げており、資源循環の観点で非常に優れた製品である。
(2006年エコマーク認定取得)
木質加熱アスファルト舗装(ハーモニーロードウッド)
<選考委員会評価コメント>
建設廃材等の木材をチップ化し、アスファルトと混合した舗装材(エコマーク商品)は、限られた資源の有効活用に役立つだけでなく、軽量であること、ヒートアイランド対策にも役立つこと、適度な弾力性と衝撃吸収性によるバリアフリー設計であることなどが、エコフレンドリーデザインに優れた製品であると評価された。エコマークを取得した2004年から長年にわたり、エコマークを活用して行政等への採用の働きかけを行うなど、営業活動を通じて着実にエコマーク商品を普及推進してきている点も高く評価できる。
(2004年エコマーク認定取得)
(パナソニック株式会社AVCネットワークス社)
業界最高水準の省エネルギー性能および省資源やリサイクル性にも優れた製品
<選考委員会評価コメント>
消費者の省エネ意識が高まるなか、デジタル家電における省エネ性能向上の取り組みが進められている。今回、プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞したブルーレイディスクレコーダーDMR-BRT230は、国内で発売されている同等クラスの製品の中で、動作時や待機時の消費電力が飛躍的に小さく、JEITA基準による年間消費電力量も最小クラスである。同シリーズにラインアップされた多くのレコーダーも、同様に優れた省エネ性能を実現している。高い省エネ性能を実現するための電子回路・部品の開発、省資源(軽量化)や使用済み製品のリサイクル性を高めるための部品効率化等の先進技術は素晴らしく、独創性に溢れており、これら技術の他商品への展開にも大いに期待がもてる。製品ライフサイクルにわたり総合的な環境性能の強化がなされた商品である。また、家電量販店の売場などで、エコマーク認定商品であることを知らせるPOPを設置するなど、エコマークを販売促進において積極的にアピールしている点も高く評価された。
(2012年エコマーク認定取得)