エコマークアワード

エコマークアワード2017

「エコマークアワード2017」受賞者が決定しました。
表彰式は、2018年1月22日に開催する「エコマークフォーラム」(会場:東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区))にて行います。

エコマークアワードパンフレット(受賞者一覧、評価コメント)

最優秀賞

ミドリ安全株式会社

より安全、より安心な地球環境へ。

<選考委員会評価コメント>
ミドリ安全株式会社は、社是の「安全・健康・快適職場への奉仕」のもと、1996年にエコマーク認定を初めて取得。以来、会社をあげてエコマークの活用を推進している。また、作業着・安全靴等の設計に環境配慮の視点をいち早く取り入れ、業界を牽引してきた功績は非常に大きい。その取り組みの一つとして、業界に先駆けてエコレザーを使用した革製安全靴や、植物由来合成繊維を使用した作業着や作業手袋などで第一号認定を取得している。さらには使用済み製品の回収・リサイクルシステムを構築するなど、自社が製造・販売する製品のライフサイクルを通じた環境への取り組みを進める企業姿勢は、他の範となるものである。同社が700を超える品番で認定を取得している制服・作業服には、肩部にエコマークを象徴的に表示するなど、消費者が職場や外出先でエコマークを目にする機会を創出している点も高く評価された。


優秀賞

株式会社京急百貨店

お客様と一緒に取り組む環境配慮活動を目指して

<選考委員会評価コメント>
京急百貨店は、2009年より地域の水源林を守る活動に取り組むなどCSR活動を推進し、2013年には百貨店として初めてのエコマーク認定を取得した。1年間に回収した牛乳パックに相当する分を積み上げたタワーオブジェにエコマークをつけて店頭に展示するなど、消費者の協力が実を結んだことを視覚的に感じることのできるイベントや、電車の中吊り広告、ニュースリリースまたは名刺等でのエコマークを活用した環境コミュニケーションは独創性にあふれている。また、消費者が百貨店に求める洗練された売場や品揃えと、使用済み衣服の回収など百貨店の特性を活かした取り組みをうまく両立させている点は、同業他社だけでなく、他業種においても学ぶべき点が多い。お客様からは見えないバックヤードでの廃棄物削減やリサイクル、LED照明、EV商用車などの環境配慮も行き届いており、環境活動に対する従業員のモチベーションの高さがうかがえる。


優秀賞

帝金株式会社

エコマーク商品等における技術開発の革新性

<選考委員会評価コメント>
車止めポールの専業メーカーである帝金株式会社は、金属製が主流であった車止めポールを再生プラスチックで製造し、2002年にエコマーク認定を取得。以後、15年間という長年にわたりエコマーク認定を継続している。街路という公共空間に設置されるエコバリカー本体にはエコマークが表示されており、子どもからお年寄りまで、歩行者へのエコマーク認知度向上に大きく貢献している。プラスチック部分に再生プラスチックを使用しており、本製品が自治体等を中心に広く普及していくことで、大きな環境負荷低減効果が期待される。また、折れ曲がっても復元する「硬さ」と「しなり」の実現や、高い耐候性など、製品開発における技術革新と努力の点でも高い評価を得た。


優秀賞

株式会社トンボ鉛筆

エコマーク商品の継続的な販売

<選考委員会評価コメント>
株式会社トンボ鉛筆は、大正2年の創業以来、学童文具をはじめ、筆記具、修正具、のりなど幅広い商品分野で環境対応製品を積極的に展開している。1992年に、従来は捨てられていた木材の端材を “フィンガージョイント技術”により繋げて再利用した鉛筆ではじめてエコマークを取得。以来、永年にわたりエコマーク取得を継続している。文具という小さく、大幅な改変の難しい分野において、地道な製品開発によって環境配慮の可能性を広げようとしてきた努力は素晴らしい。環境配慮商品をまとめた商品カタログを製作するなど、環境を重視したマーケティング手法にも独自性がある。環境情報を発信する子ども向けウェブページ(トンボKIDS)の公開や、環境出張授業の実施など、次世代に向けた情報発信を展開している点も高く評価された。


優秀賞

[公共部門] 横浜市

環境配慮型商品調達率100%に向けた横浜市の取組

<選考委員会評価コメント>
横浜市は、市内で最大級の温室効果ガス排出事業者である市役所の消費行動の影響力を重視し、環境配慮商品の調達を積極的に進めており、エコマーク等の環境ラベルを活用しながら、ほぼ100%という高いグリーン購入調達率を達成している。この調達率を達成するため、調達実績の調査・公表や、規模の大きい自治体の課題である職員への周知にあたり、庁内にてeラーニング研修の仕組みを導入し、グリーン購入法に適合した商品の探し方が簡単に学べる環境を整備するなど、他の範となる創意工夫を凝らしている。また同市はオフィス街、里山、臨海地域、歴史的景観などの地域資源を有し、都市部の自治体ながら生物多様性の保全にも力を入れるなど、総合的な環境施策としても先導的であることが高く評価された。


プロダクト・オブ・ザ・イヤー

CO・OPセフターE [認定番号: 16 140 005]、CO・OPセフター漂白剤入り [16 140 006]、CO・OPコーヒーバッグ [17 140 004]、CO・OPコーヒーバッグ [17 140 005]、CO・OPレギュラーコーヒー [17 140 006]、CO・OP有機栽培コーヒーバッグ [17 140 008]
 (再生プラスチックを使用したプラスチック製容器包装)
CO・OP味わい豊かなインスタントコーヒー [認定番号:17 140 001]、CO・OPコーヒーバッグ [17 140 002]、CO・OPレギュラーコーヒー [17 140 003]、CO・OP有機栽培レギュラーコーヒー [17 140 007]
 (植物由来プラスチックを使用したプラスチック製容器包装)

(日本生活協同組合連合会)

<選考委員会評価コメント>
消費者が日常的に購入する洗剤や食品の分野では、スタンディングパウチと呼ばれる容器が普及しており、詰め替えタイプは多くのエコマーク認定商品が販売されている。今回、プロダクト・オブ・ザ・イヤーに選ばれたCO・OPの洗剤やコーヒー等の容器は、包装材料を素材から見直し、最新の環境配慮素材である植物由来プラスチックまたは再生プラスチックをフィルム層に積極的に採用している。プラスチック生産量の約2割が包装用フィルムシートであることを考えると、一つ一つの包装は小さいが、これが広く普及することで大きな環境負荷低減効果が期待される。さらに、認定商品の中にはライフサイクル全体における温室効果ガスの排出量をCO2に換算して見える化したカーボンフットプリントを表示したものや、中身のコーヒー等が有機栽培やレインフォレスト・アライアンスの認証を受けているものもあり、総合的な環境性能が際立っている。

エコマークアワード2017概要