2019.09.26ニュースリリース
エコマーク商品類型No.163「ノンフロン加煙試験器Version1」認定基準において、初の認定商品が誕生しましたので、お知らせします。
モントリオール議定書の採択以降、温室効果ガスであるフロン類の削減が国際的な枠組みで進み、その後のキガリ改正を受け、日本でも国を挙げて代替フロンの生産量・使用量の削減に取り組むことが求められるようになりました。こうした動向を背景に「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)に基づく「環境物品等の調達に関する基本方針」の特定調達品目に、ノンフロン型の加煙試験器を用いて点検を実施する「加煙試験」(役務)が2018年に追加されました。公共施設や商業ビル、事業所等の消防用設備等点検である加煙試験は、加煙試験器の発煙体に代替フロン(HFC-134a)が用いられる場合があります。
エコマークでは、加煙試験に用いる「機器」を対象として、「ノンフロン加煙試験器」認定基準を2019年5月に制定しました。エコマーク認定の機器を用いた加煙試験(役務)は、グリーン購入法の判断の基準にも適合します。
この度、この認定基準に基づいて、ニッタン株式会社(住所:東京都渋谷区)の加煙試験器2ブランド(3品番)が初めてエコマーク認定を授与されました。認定基準では、フロン類の不使用、機器本体のリサイクル適性や修理体制などのほか、発煙方式がボンベ式の場合には、会社としてノンフロン型機器の発売を推進していくこと、および機器使用者にノンフロンの交換ボンベの使用を促す内容等を情報提供することを求めており、当該商品はこれら全ての項目に適合しています。今後、エコマーク認定の加煙試験器が普及することで、点検事業者による積極的なノンフロン製品の活用が期待されます。
認定基準などは、エコマーク事務局ウェブサイト認定基準のページにて公開しています。
ニュースリリース(2019年9月26日)