「エコマークアワード2013」受賞者が決定しました。
表彰式は「エコマークコミュニケーションフォーラム」(2014年2月4日、東京ウィメンズプラザにて開催)にて行われました。
エコマークアワード2013受賞者
コンビ株式会社
赤ちゃんの将来を考えたベビーカー・チャイルドシート・ベビーラックの回収リサイクル
エコアクトサービスの提供
<選考委員会評価コメント>
コンビ(株)は、ベビーカー等の使用済製品を回収し、可能な限り素材ごとに分別・リサイクルする仕組みで環境省の広域認定制度による認定を受け、その仕組みの対象となるベビーラック「コンビエコアクト ルシエス AUTO SWING」ならびにベビーカー「コンビエコアクト グランパセオ LA480」は業界初のエコマーク認定を取得した。「使わなくなったベビーカーの処理に困っている」という消費者の声に真摯に耳を傾け、一般廃棄物の戸別回収という難しい課題に取り組み、社内の他部署間が連携して長期間の試行と検証を重ねた結果、業界で前例のない回収・リサイクルの仕組みを構築した功績は称賛に値する。業界の垣根を越えて多くの事業者のベンチマークと成り得る先進的な取組であるとともに、子供や子供を育てる世代に環境配慮製品に関して大きな気づきを与えていくものと期待する。
(2013年エコマーク認定取得)
新日本流通株式会社
歴史あるリユースの優等生 1.8L びんを支える「6 本プラ箱」と「エコマーク」
<選考委員会評価コメント>
主に清酒用に用いられる1.8Lびん(一升瓶)を繰り返し使用するには、びんを割ることなく運ぶためのケースや流通の仕組みが必要である。新日本流通(株)では1973年から軽量かつ衛生的なプラスチック製の容器を用いて「P箱レンタル&リユースシステム」を構築し、現在では全国約1,100社の酒類・飲料メーカーに拡がっている。同社では、業界や消費者の理解を深めるための活動にエコマークを上手く活用し、多くの酒造メーカー、酒類・食品問屋、小売店、消費者および洗びん問屋を効率よく結びつけることに成功している。また、リユースびん普及のための環境フェアへの出展や、環境教育等の循環型社会の形成に向けた地道な取り組みを長年にわたり継続している点も高く評価された。
(2009年エコマーク認定取得)
パナソニック株式会社 AVC ネットワークス社
地上・BS・110度 CS デジタルハイビジョンテレビ「ビエラ」
<選考委員会評価コメント>
パナソニック(株)AVCネットワークス社では、省エネ商品の強化、3R設計の推進等を環境方針として掲げており、その思想が製品設計に色濃く体現されている。特に省エネ技術における独創性と優れた工夫は、デジタルハイビジョンテレビ「ビエラ」やブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」における業界トップ水準の省エネ性能に結実しており、消費者に身近なデジタル家電分野での環境負荷低減に大きく貢献している。またテレビ、ブルーレイディスクレコーダーともにエコマーク第一号認定を取得し、その後もほぼ全ての製品で認定を取得。商品カタログ、ウェブサイト、店頭などさまざまな媒体で、エコマークを活用して消費者への訴求を行っている点も高く評価された。
(2011年エコマーク認定取得)
株式会社スーパーホテル
スーパーホテル LohasJR 奈良駅の取り組み
<選考委員会評価コメント>
スーパーホテル「LOHAS JR奈良駅」は、エコマーク認定された初のホテルである。スーパーホテルでは施設・設備の徹底した省エネ化を進めているほか、節水機器の導入、宿泊時のCO2排出量の50%をカーボンオフセットする「エコ泊」キャンペーン、連泊時の清掃不要・歯ブラシ返納・マイ箸の持参に対して景品を進呈する「エコひいき」活動、さらには館内での壁新聞「Lohas新聞」による環境への取り組みの紹介など、宿泊者との環境コミュニケーションを徹底して実践している。コストパフォーマンスが重視されるビジネスホテルにおいて、顧客満足と、優れた環境対策やエコサービスを両立させている点が高く評価された。今後もエコマークを活用した環境コミュニケーションをさらに推進し、業界全体の環境への取り組みをリードされることを期待する。
(2012年エコマーク認定取得)
ダイエー浄化槽 FCE型[認定番号:12 151 001]
ダイキ浄化槽 XE型[認定番号:13 151 001]
(大栄産業株式会社)
(株式会社ダイキアクシス)
業界初PP製の浄化槽本体に再生プラスチックを使用した高度処理・省エネ型浄化槽
<選考委員会評価コメント>
浄化槽は、下水道が整備されていない地域の生活排水処理に大きな役割を果たしている。今回、プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞した浄化槽は、基本性能である非常に高い水処理性能はもとより、製品の隅々まで環境配慮して開発されたエコプロダクツである。排水処理のために稼働するブロア等の消費電力が小さく、クラス最高の省エネ性能を実現しているほか、槽容量をコンパクト化し大幅に軽量化を実現、従来のFRP(繊維強化プラスチック)からポリプロピレン製にすることで耐久性とともに使用後のリサイクル性にも配慮している。とりわけ、業界初となる浄化槽本体への再生プラスチックの使用は非常に意欲的な取り組みであり、開発者の高い環境意識が感じられる。