エコマークについて

エコマークと資源循環(再生プラスチック編)

資源循環と経済の両立を目指す資源循環経済政策を背景に、リサイクル製品の市場の急速な拡大が予想されています。その巨大な需要と供給を支えるためには、リサイクル製品のトレーサビリティを確保するための信頼できる認定制度が不可欠です。

エコマークにおける再生材料(リサイクル製品)の認定は、エコマークが誕生した1989年に制定した商品類型No.13「廃プラスチック再生品」まで遡ります。以来、35年以上にわたって再生プラスチック、古紙、再・未利用木材、建築廃材等を利活用した製品の認定に取り組んできました。エコマーク認定商品の半数近くが資源循環(再生プラスチック等)に関する製品であることもあり、エコマーク=リサイクル品の認定というイメージが広く社会に定着しています。

幅広い再生材料を取り扱う認証機関としての専門性と、エコマークが付与されたリサイクル製品の認知度の高さはエコマークの大きな強みです。

No. 商品類型 分類
101 かばん・スーツケース(Version1) B. 布製ショッピングバッグ、トートバッグ
103 衣服(Version3)  
104 家庭用繊維製品(Version3)  
105 工業用繊維製品(Version3)  
109 タイル・ブロック(Version2)  
112 文具・事務用品(Version2)  
118 プラスチック製品(Version2)  
123 建築製品(内装工事関係用資材)(Version2) B-2. 障子紙、襖紙
C-1. ボード
C-2. 畳
C-3. 壁紙
C-6. ビニル床材
C-7. タイルカーペット
D-1. 階段滑り止め
D-2. 点字鋲
D-3. フリーアクセスフロア
D-4. アコーディオンドア
128 日用品(Version1) A. 食器
B. 台所・食卓・ランチ・レジャー用品
C. 台所用水切り、廃食用油吸収材、食用油濾過器
D. 洗たく・風呂場・サニタリー用品
E. 清掃・収納用品、室内装飾・芸術品
G. 化粧用具、家庭医療関連用品
H. ペット・園芸用品
I. ゴムホース・手袋・マット等ゴム製品
K. 空き缶回収機器
M. その他
130 家具(Version2)  
131 土木製品(Version1) E. 造園・緑化材
F. 舗装・道路用材
G. 仮設材
H. 上・下水道材
I. 橋梁・河川・港湾用材
J. その他資材
137 建築製品(外装・外構工事関係用資材)(Version1) A-1. ルーフィング
B-1. 屋根材
C-1. 外装材
D-1. プラスチックデッキ材
D-2. 木材・プラスチック再生複合材
138 建築製品(材料系の資材)(Version1) A-1. 建築用石材
B-1. 排水・通気用硬質ポリ塩化ビニル管
B-2. 宅地ます
C-1. 左官材
139 建築製品(設備)(Version1) B-2. 防水パン
140 飲食料品、化粧品、家庭用品などの容器包装(Version1) D. PETボトル(容器)
G.再生プラスチックを使用したプラスチック製容器包装
I. プラスチックを使用した多重容器包装
J. 容器包装用プラスチック製資材
143 靴・履物(Version1) B. ゴム製・プラスチック製・繊維製靴
164 海洋プラスチックごみ、漁業系プラスチック廃棄物を再生利用した製品(Version1)  

≪参考≫

日本国内のリサイクル製品に関わる動き

  • 「プラスチック資源循環戦略」(2019年)
    2030年までに再生利用を倍増、バイオマスプラスチック約200万トン導入を掲げる。
  • 「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(2021年)
    プラスチック使用製品の設計から同廃棄物の処理まで、資源循環の取組を促進するための措置を規定。

海外のリサイクル製品に関わる動き

  • EU「サーキュラーエコノミーアクションプラン」(2020年)
    原材料採取から廃棄までの従来の線形モデルから、廃棄物の発生を最小化し、製品や資源の循環型経済への移行を目指すための行動計画。製品のリサイクル材利用率の向上を掲げる。この行動計画にもとづく「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」では、対象品目について再生材料の使用や、「デジタル製品パスポート(DPP)」の添付を義務づけている。DPPには、再生材料の含有量の情報も含まれる。

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